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ホーム  > 腎臓病について  > 治療法について  > 血液透析  > 導入にあたって必要なこと

導入にあたって必要なこと

血液透析を導入するに前の準備として、血液を体内から外部へと出して再び体内に戻すための出入り口(バスキュラーアクセス)を作成します。バスキュラーアクセスには、内シャント、人工血管、上腕動脈表在化、動脈・静脈直接穿刺、一時的留置カテーテル、長期留置カテーテルといった方法があります。バスキュラーアクセスの中でも一般的なのは内シャントという方法で、約9割の患者がこの方法だといわれています。

内シャントは利き腕と反対側でなるべく前腕の手首に近い部位、または親指の付け根で作成します。この部位での作成が容易なことや、トラブルが少ない、穿刺範囲が広く取れることなどがその理由です。作成にあたっては、患者の血管の状態を見て、作成する位置を医師が判断します。静脈と動脈をつなぎ合わせて太い静脈にする手術が局所麻酔で行われ、約1~2時間程度です。

腎臓は24時間休みなく働いており、1週間に換算すると168時間になります。しかし、一般的な血液透析は1週間に約12時間程度しか行いませんので、健康な腎臓の働きには到底およびません。このため、さまざまな制限が必要となるのです。特に食塩の制限は必須ですが、大切なことは十分に食べること、決められたスケジュール通りに透析を行うこと、なるべく体を動かすことです。仕事をされている方は、就業後の時間に透析を行う、就寝時間を利用した透析(オーバーナイト透析)、自宅で透析を行う(在宅血液透析)などさまざまな方法があるので、検討してみてください。